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2022.09.20
インバウンドイベントとはどのようなもの?実施の流れや企画例も解説
イベントの種類の一つに、インバウンドイベントと呼ばれるものがあります。このインバウンドイベントについて、どのような内容かわからない人もいるのではないでしょうか。
この記事ではインバウンドイベントの概要と併せて、イベント実施までの流れや注意点を解説しています。
実際に開催されたインバウンドイベントの企画例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
そもそもインバウンドイベントとは?
インバウンドイベントについては、大きく以下2つの種類に分かれます。
- 訪日外国人をターゲットとした日本国内でのイベント
- ターゲットを問わず海外企業が日本で主催するイベント
開催の目的によってイベントの内容はさまざまですが、代表的な例には国や地域に合わせたBtoB向けの展示会やコンサルティング会社主催のセミナー、訪日外国人向けの日本文化体験イベントなどがあげられるでしょう。
インバウンドイベント自体は業界としての盛り上がりを示す指標としても活用されています。数が多ければその分業界が活発と考えるのが良いでしょう。
なお、インバウンドは新型コロナウイルスの影響で一時は数を大きく減らしました。しかし2022年現在は徐々に数が増えてきており、今後も増加傾向に向かっていくと想定できるでしょう。
インバウンドイベント実施までの流れ
インバウンドイベントを開催・実施するまでの流れとして、以下の4つが必要です。
- イベントのプラン・構想を練る
- イベント制作
- イベント実施
- イベント全体のフィードバック
実施までの流れを知っていれば、インバウンドイベントの実施もスムーズに進みます。それぞれの手順や流れについて、詳しくみていきましょう。
イベントのプラン・構想を練る
インバウンドイベントを企画するときは、まずイベントのプランや構想を練りましょう。具体的に練るべき内容としてあげられるのは、実施概要や実施目的の整理です。この部分が明確になっていないと、どのようなイベントを開催すべきかのゴールが見えてきません。
イベントのプラン・構想を練るときは、最終的な達成目標についても設定が必要です。達成目標を設定すれば、その後の各所の調査や交渉についてもスムーズに進むでしょう。
イベント制作
イベントのプラン・構想が固まったら、その内容に沿ったイベントを制作していきます。イベント全体の流れや制作物の用意など、必要な物を随時整理していきましょう。
このとき、どのような演出をすべきか・どのような対応を準備しておくかなどの運営計画を作りこむのも重要です。運営計画がしっかりしていれば、何かトラブルが起きたときにも安心して進行できます。
イベント実施
イベント当日は、必ず多言語対応ができるスタッフを手配しておきましょう。多言語でのコミュニケーションが必要なポジションには多言語対応ができるスタッフをアサインします。
また、さまざまな国からの参加者が見込まれるグローバルなイベントの場合は、多言語対応デスクを用意しておくのもおすすめです。国や文化の違いに対応できる環境を整えておけば、よりイベントが成功する確率は高まるでしょう。
イベント全体のフィードバック
インバウンドイベントを開催するときは、イベント全体のフィードバックに向けた動きを取っておくのも重要なポイントです。イベント前〜イベント終了までの間に、参加者の国籍や年齢・性別などの情報を可能な限り収集しておきましょう。
イベント開催によって得たデータは、今後の施策や次回イベントの検討に役立ちます。また、恒常的な情報提供をするのにも役立つため、積極的に活用しましょう。
インバウンド向けイベントにおすすめの企画例
インバウンドイベントは、外国人に適したイベントを企画する必要があります。しかし、実際にどのようなイベントが適しているか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
ここではインバウンド向けイベントにおすすめの企画例として、以下の3つを紹介します。
- アワードセレモニー
- ガラパーティー
- 体験型イベント
各イベントの詳細について、内容を詳しくみていきましょう。
アワードセレモニー
アワードセレモニーは、国内外のパートナー企業を表彰するのに開催されるイベントの代表例です。海外展開している企業において開催されることが多く、表彰式や授賞式と呼ばれることもあります。
各国からの参加者が集まるため、多言語に対応できるバイリンガルスタッフおよび国や文化に合わせた対応が求められるインバウンド向けイベントです。
ガラパーティー
ガラパーティーは、「特別な催し」「祭典」のような意味を持つ言葉です。日本ではあまり浸透していないイベントですが、海外では頻繁に開催されています。
その名の通り特別なイベントとなるように企画されることが多く、大企業や団体・財団・国賓などの交流の場や祝賀会として用いられるインバウンド向けイベントです。
体験型イベント
体験型イベントは、訪日外国人に向けて日本文化を楽しんでもらうために開催されるイベントです。日本の技術力を身近に感じられる食品サンプルづくりや、歴史を感じてもらえる忍者体験などが代表的です。
体験型イベントについてはさまざまな場所で実施されており、商業施設やテーマパークなどでも開催されます。そのため、比較的企画しやすいインバウンド向けイベントといえるでしょう。
インバウンドイベント開催時の注意点・ポイント
インバウンドイベントを開催するときは、以下の注意点やポイントを押さえておく必要があります。
- 参加者の国籍に即した文化や宗教に配慮する
- 日本らしさを感じられる内容を入れ込む
- 訪日外国人が楽しめる参加プログラムを取り入れる
上記3つの内容を理解して、インバウンドイベントから得られる効果をしっかりと高めていきましょう。
参加者の国籍に即した文化や宗教に配慮する
インバウンドイベントを開催するときは、参加者の国籍に即した文化や宗教に必ず配慮しましょう。これらに配慮せずイベントを開催してしまうと、そもそもイベント自体が逆効果となってしまいます。
ビジネスの場においては特に注意が必要で、失礼にあたってしまうと最悪取引停止になってしまう可能性もあるでしょう。
また、国によって男女への対応は大きく異なります。インバウンド向けのイベントだからこそ、グローバルな視点での配慮は徹底しましょう。
日本らしさを感じられる内容を入れ込む
せっかく日本で開催しているにもかかわらず、日本らしさを感じてもらえるようなイベント内容でなければ魅力を伝えられません。インバウンド向けイベントでは、和の要素を取り入れたり技術力をアピールしたりして、日本らしさを感じてもらいましょう。
また、日本らしさに参加者の国籍に合わせた要素を取り入れるのも効果的です。相手の文化を取り入れた内容とすれば、尊敬していることを相手に伝えられるためおすすめです。
訪日外国人が楽しめる参加プログラムを取り入れる
インバウンド向けイベントでは、訪日外国人が楽しめる参加プログラムも積極的に取り入れましょう。日本人向けのイベントではあまり見られない、日本文化を訴求できるようなエンターテイメントコンテンツを取り入れるのがおすすめです。
外国人ならではの盛り上がりを促せば、参加した訪日外国人からはきっと良い印象を抱いてもらえるでしょう。
自社でのインバウンドイベント企画・開催が難しいならイベント会社への依頼もおすすめ
インバウンド向けイベントは、国内向けのイベントとは企画・進行方法が大きく異なります。そのため、国内向けイベントの経験があっても、うまく進まないケースは十分に考えられるでしょう。
もしインバウンドイベントの企画・開催が難しいと感じるなら、イベント会社へ依頼するのも一つの手段です。イベント会社であれば、数多くのイベント経験から最適な選択肢を提案してくれます。
効率的なインバウンドイベントの開催および効果を最大限に高めたいなら、ぜひ利用を検討してみてください。
インバウンドイベント開催時は企画・進行をしっかり練る必要がある
今回はインバウンドイベントがどのようなものか、開催時はどのようなポイントに注意すべきかを解説しました。
インバウンドイベントを開催するときは、国内向けのイベント以上に企画・進行内容を練る必要があります。特に文化や宗教に配慮していない企画内容の場合は、重大なトラブルにつながる可能性も考えられるでしょう。
ビジネスの場においては、企業としての信用は下がってしまい、結果として重大な損失につながるかもしれません。
この記事で紹介した内容をもとに、効果を最大限に得られるインバウンドイベントの開催を目指してください。